非常にスポーティなデザインでアクティブなスタイルの人に人気のあるC-HR。
乗り心地や実生活での使い心地、数値上のスペックとフィーリングをお伝えします。
C-HRのスペック
まず数値上の車体の大きさですが、全長4360mm、全幅1795mm、全高1550mmとなっています。
同じSUVのヴェゼルがこれより一回り小さく、車高は高い設定です。
SUVの勇、ハリアーが全長 4,725 mm x 全幅 1,835 mm x 全高 1,690 mm、CX-8が全長 4,900 mm x 全幅 1,840 mm x 全高 1,730 mmというサイズなのでコンパクトSUVという位置づけとなっています。
地上高は140mmと高めの位置となっており、多少の段差や凹凸のある路面でも底面を擦ることはありません。
完全なオフロード向けではありませんが、ホイールも17インチ以上を標準としているため、市街地での環境適応性は高いと判断できます。
5ナンバーや軽自動車と比較するとラージサイズですが、通常の運用では問題を感じることはありません。
私はC-HRの前は軽自動車に乗っていましたが、その感覚で運転しても、小回りや、狭い路地での切り返しが楽に行えます。
乗り心地、使い心地
体感は芯がしっかりした固めのクッションを敷いている感覚です。
しかし、しなりが良く、吸収性があります。
ロードノイズは全くなく、外部からの密閉性は高いです。
室内オーディオの音漏れもよほど音量を上げない限り心配ありません。
段差にも強く、実生活で困ることはないでしょう。
狭い駐車場ではバックカメラだけでなく、ボディの厚みを考慮して後方左右を視認すると位置関係が把握しやすいです。
ブレーキは比較的バネが強いので、渋滞時にアクセルとの踏みかえに疲れることがあります。
そのときはブレーキホールドを利用すると、ブレーキから足を離してもアクセルを踏むまでクリープ現象が発生せず足休めになります。
リアドアハンドルは2ドアクーペスタイルで、最初は戸惑いますが、利点もあります。
必然的にリヤに寄ってからドアを開けることになるので、自分の体がドア開閉を阻害することがありません。
これは隣に別の車が停車しているときには便利です。
加速性
時速60kmまではかなりスムーズに加速します。
モーターとエンジンの切り替えはスムーズで、併用して走行するケースの方が多いです。
エンジン始動直後も加速性は優れていて、暖気を待つ必要がありません。
ただし急加速はモーターではなくエンジンを直で回転させるため燃料の消費が進みます。
高速道路での60km/h以上の加速性は、少し緩やかになってきますが、その他の同サイズのモデルと同等なので特に気になることはありません。
120km/hの走行でも、プレッシャーが体にかかることはなく、サイズから考えるとボディ剛性の高さに関心します。
しかし明らかにエンジンの負荷が感じられてくるので、120km/hが高速道路走行での線引きとなるでしょう。
決してトルクフルではありませんが、実生活では十分な力を持っているモデルです。