C-HRのエコカー減税、重量税、自動車税環境性能割について解説

現在のエコカー減税が2019年3月31日に終了します。

そして2019年10月に消費税率が10%になるまでの半年間、新たな制度への移行期間として減税率を引き下げた状態で制度の見直しが行われます。

C-HRのエコカー減税はどう変化していくのかをお伝えします。

C-HRのエコカー減税の変化

エコカー減税の対象となっているのはハイブリッドモデルです。

C-HRハイブリッドは平成32年度燃費基準+50%達成車です。

2019年3月31日までは自動車取得税と登録時の自動車重量税の100%が免除されています。

さらにグリーン化特例にて、登録翌年度の重量税が約75%免除されます。

C-HRハイブリッドは1800ccなので通常39,500円の重量税の納税が義務ですが、約29,500円まで減税されるのです。

「約」としてあるのは地域によって減税率が微動するからです。

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10月からの新制度までの期間について

2019年10月から自動車取得税が廃止され、環境性能性能割に移行します。

それまでの間、税率は移行措置が取られます。

2019年4月1日から9月30日までのC-HRの自動車取得税は変わらず100%免税されます。

+30%以下のモデルは減税率が引き下げられる傾向にありますが、C-HRは次世代自動車に区分されているため免税を保っているんですね。

エコカー減税による重量税は5月1日から変わることになっています。

どうせなら移行措置開始と同じ4月1日からにすればいいのにと思いますが、おそらくは自動車税の請求が5月に行われるのと合わせているのでしょう。

こちらもC-HRのハイブリッドモデルは登録翌年度が100%免税されます。

この新しいエコカー減税は2021年4月30日まで行われる予定です。

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10月以降の新税制「環境性能割」はどうなる?

10月以降は自動車取得税が廃止されます。

そして「自動車税環境性能割」にとって代わります。

しかし実態は自動車取得税と非常に似た制度となっています。

この制度は施行開始後、いきなり本来の税率を課しません。

増税の影響で自動車の売れ行きを阻害しないように軽減した税率が1年間適用されます。

2019年10月から2020年9月までは低い税率が適用され、それ以降は本来の税率が課されます。

環境性能割の税率
区分 2020年9月30日まで 2020年10月1日以降
平成32年度燃費基準+20%達成 非課税 非課税
平成32年度燃費基準+10%達成 非課税 1%
平成32年度燃費基準達成 1% 2%
電気自動車・クリーンディーゼル車など 非課税 非課税
それ以外 2% 3%

C-HRのハイブリッドモデルはそれ以外に該当するため、2020年9月30日までは購入金額の2%の環境性能割、それ以降は3%となります。

つまり今までと取得にかかる税金はかわりません。

この新制度の恩恵を受けるのは平成32年度燃費基準達成~+20%達成までの普通車・小型車となります。

今から考えるとすれば、C-HRは早めの購入をすることで自動車取得税を抑えることができることになります。

(なお2019年3月時点の情報です。この時点では国会で成立していないため変更になる可能性があります。)

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C-HRの取得税を試算してみる

C-HRのSグレードを購入したと仮定して計算してみます。

自動車取得税は家庭用の場合、取得価額の3%(軽自動車は2%)の税率を掛けて算出されます。

この取得価額は課税標準基準額にオプション代を足したものです。

課税標準基準額はメーカー希望販売価格の90%という目安があります。

しかし実際の課税標準基準額は地方財務協会が定めている「自動車取得税の課税標準基準額及び税額一覧表」に準ずるので一概には言えません。
この書類は一般に公開されていないため検索サービスを利用するか目安で計算する必要があります。

言葉にするとややこしいですが、式にすると分かりやすいです。

(新車価格×0.9)+オプション等(付加物)の価額=取得価額(1000円未満切り捨て)

取得価額×税率=自動車取得税額

検索サービスで調べたところ、C-HRハイブリッド(DAA-ZYX10)の平成31年度3月現在の課税標準基準額の情報が分かりました。

型式指定番号 18479
類別区分番号 0001(30年式)
仕様及び標準装備 2018年5月発売
課税標準基準額 2,421,000円

これをオプションなしとして計算式に当てはめると72,630円の取得税となります。

この金額は地方によって多少変動します。

C-HRハイブリッドモデルの自動車取得税は新制度開始までは完全に免税されるのでここでは0円になります。

(C-HRの公式サイトでは優遇価格として本体価格のみを計算式に当てはめて約73,200円のエコカー減税を試算しています。)

あとは環境性能割の税率を当てはめて計算します。

ここではオプションが無いものとして計算しているので、実際はさらに高くなるでしょう。

期間 自動車取得税または自動車税環境性能割
2019年3月31日まで 0円
2019年4月1日~2019年9月30日まで 0円
2019年10月1日~2020年9月30日まで 48,420円
2020年10月1日以降 72,630円

自動車税は安くなる

自動車税の変化(年額)
排気量 2019年9月30日までの自動車税 2019年10月1日以降の自動車税 引き下げ金額
1000cc以下 29,500円 25,500円 4,500円
1001-1500cc 34,500円 30,500円 4,000円
1501-2000cc 39,500円 36,000円 3,500円
2001-2500cc 45,000円 43,500円 1,500円
2501-3000cc 51,000円 50,000円 1,000円
3001-3500cc 58,000円 57,000円 1,000円
3501-4000cc 66,500円 65,500円 1,000円
4001-4500cc 76,500円 75,500円 1,000円
4501-6000cc 88,000円 87,000円 1,000円
6001cc以上 111,000円 110,000円 1,000円

エコカー減税が適用されたとしても翌々年からは自動車税を納税しなければいけません。

2019年10月以降の新しい自動車税は若干値下げされます。

表を見ると分かるようにC-HRが該当する1501cc~2000ccの区分は自動車税は3500円安くなります。

これは非常にうれしいポイントですね。

まとめ

C-HRハイブリッドは非常に優秀な省燃費モデルです。

今購入すれば将来的に大幅な減税を受けられるので、車の買い替え予定があるなら増税前に決断すべきですね。

いろいろなモノの価格が上がっていく時代ですが、家庭用の自動車絡みの税金はほぼ据え置き。

燃費がいいモデルほどその恩恵を受けられるのは助かります。

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