新車でインプレッサスポーツを購入する場合、最も大きい悩みどころは値引きではないでしょうか。
値引きは事前情報が命です。
情報としては相場を知ること、ライバル車との競合が基本になってきます。
あらゆる情報を駆使することで潜在的な値引き額の底上げが可能です。
しかし販売店の営業担当にもいろいろあるものです。
対応した営業担当の技量にもよりますが、よほど条件が揃っていない限り高額な値引きはしてくれません。
引きどころをわきまえることも重要です。
営業担当とはこれから長い付き合いになるのですから。
【スバル・インプレッサスポーツ】値引き相場
まずは目標となる値引き相場を知りましょう。
価格.comの情報を参考にしています。
車両本体の値引き額
車両本体の値引き額は5万円、10万円、15万円、20万円の4パターンがほとんどでした。
その中で車両本体40万円の値引きを引き出した人がいます。
その人はフォルクスワーゲンのゴルフを検討していましたが、たまたまインプレッサスポーツを試乗して、一目ぼれで購入したそうです。
おそらく、営業担当者の「ここぞ」という押しだったのだと思われます。
これはかなりラッキーなケースですね。
下取りに出したクルマも良かったのだと思われます。
そこでこのラッキーケースを除いた車両本体の値引き額平均を計算してみました。
66件の値引き報告を平均結果、2016年モデルの値引き額平均は12万5000円となりました。
しかしこれは価格.comのみに平均です。
他のサイトでは15万円、18万円が相場ともいわれています
そこで価格.comの値引きパターンに当てはめますと、15万円が値引き相場として妥当な金額だと考えられます。
そういうわけで、インプレッサスポーツの値引き相場は15万円と言えるでしょう。
ポイントとしては、年末、年度末に購入した人の値引き額が高くなっている点ですね。
迷いを見せずに即決で購入したり、初めての新車の購入の人は値引きが少ない印象です。
この点から値引き交渉をしていないことが伺えます。
競合車からの乗り換えや、他メーカーのライバル車と迷っていたというレビューをしている人は値引きが大きいようです。
高額な値引きを引き出した人、そうでない人さまざまですが、最低限2回以上は販売店に足を運んでください。
営業担当に覚えてもらい、考える時間を与えましょう。
販売店は新車を購入してもらう手段として、値引きを用意してきます。
値引き交渉が苦手でも、
「もう少し考えます」
と言い、その日は帰ることくらいはできるはずです。
誰でもクルマ選びは迷うから
いきなりインプレッサスポーツに惚れて購入を決める人は少ないと思われます。
そういう人は即決でハンコを押しても損はしないでしょう。
スバリストの鑑です。
しかし大抵はいくつかの車種を候補に挙げてどれがいいか迷うものです。
まずは値引き交渉や値引き相場といった考えを捨てて本当に欲しいクルマを候補に挙げてみることをお勧めします。
競合させて値引きを引き出す
自動車メーカーはライバル車を意識しています。
営業担当なら、なおさらその意識は強いでしょう。
そこで値引き交渉にはインプレッサスポーツのライバルとされる車種を引き合いに出します。
「あのクルマとインプレッサスポーツ、どちらにしようか迷っています。
とりあえずどっちも直接見たり聞いたり試乗してみようと思っています」
このような感じで伝えましょう。
なにも言わなくても、担当者の方から
「どのようなお車をお求めですか?」
「現在迷われているクルマはありますか?」
という感じで質問してくることもあります。
いかにも値引き交渉目的で競合させようとしている感じはアウトです。
現在、インプレッサスポーツのライバルとして有力なクルマを挙げます。
マツダ・アクセラスポーツ
セダンであるインプレッサとアクセラもライバル関係にありました。
どちらも売り上げを伸ばし続けてきたモデル。
その流れなのかスポーツモデルでもライバル関係にあるクルマとされています。
トヨタ・カローラスポーツ
スポーツモデルは全体的にライバル視されますが、その中でもカローラスポーツはインプレッサスポーツに価格帯が近く、同じハッチバック。
インプレッサスポーツとは性能の優劣を競い合う仲です。
実際インプレッサスポーツとカローラスポーツのどちらを選ぶべきか考えると性能面で迷います。
どちらも個性的で優秀な点が違うからです。
競合させるなら一番オススメです。
シビックハッチバック
ハッチバックで迷っている、ということでインプレッサスポーツと競合させるといいでしょう。
フォルクスワーゲン・ゴルフ
価格.comでは、ゴルフからの乗り換えで40万円の値引きを引き出している人がいました。
ライバル車からの乗り換えということで営業担当もテンションが上がったのでしょう。
すでにライバル車を押さえているという人は値引きに強いですね。
そのほか、cx-5との競合も有効なようです。
競合させる場合の注意点
競合させる場合、注意することがあります。
それは競合車の価格を把握しておくことです。
営業担当者はこちらの予算を聞いて来る場合があります。
競合車の価格に釣り合わない予算を伝えてしまうと、こちらの思惑が筒抜けです。
よくわかっていないお客様だと思われてしまうので、競合させるクルマのことはよく調べておくようにしましょう。
【スバル・インプレッサスポーツ】値引き限界額は?
インプレッサスポーツの値引き限界額は25万円ほど。
車両本体の値引き額です。
このレベルの値引きを引き出す前提条件は2つです。
- 下取りに出すクルマが高価格帯で、年式も新しい
- ディーラーオプションをたくさん購入する
その他、上位グレードの購入も条件に入れていいかもしれません。
値引き限界額は目標額ではありません。
あくまでこれ以上に値引きは引き出せない、という目安です。
狙って目指すべきところではないので気をつけましょう。
しかし狙って50万円以上の値引きと同じ金額を取り戻す有名な方法があります。
それは下取りではなく中古車専門店の買取も検討するということです。
複数の見積もりを出してもらうこと
下取りしてもらう場合とそうでない場合の二つの見積もりを出してもらうことをおすすめします。
下取りありとなしでは値引き額が変わってくるからです。
営業担当者に対しても「わかっている」お客様だという印象を与えることができます。
見積をだしてもらったら、その日は
「ちょっと考えてみます」
とでも言い、販売店を離れましょう。
競合車をひきあいに出していれば理由は自明のはず。
その後、中古車一括査定サイトや中古車ディーラーに自分のクルマがいくらで売れるか査定してもらいます。
中古車としての買取価格がわかったら、見積りと比べてみてください。
下取りと買取、どちらがお得かわかるはずです。
【スバル・インプレッサスポーツ】値引き目標はいくら?
繰り返しますが、平均した値引き相場は15万円ほど。
いくら値引き限界額が高くても、はじめてクルマを買う人や、10年物のクルマを下取りに出す人もいるので相場はこのくらいになります。
いずれにせよ、インプレッサスポーツの値引き相場は変動が少なく、高くはないのが実情です。
ここでは目標額は相場より少し上の20万円としておきます。
この目標額はあくまで目安であって、自分の予算と経済力からこの目標額に近い額を設定することが望ましいです。
あまりガツガツせず、引くことも重要。
値引き目標額というものはあくまで目標です。
車サイトや自動車専門雑誌がメーカーや個人を取材して導き出した数値です。
かなりまれなケースを計上したために目標額が上がっていることがあります。
この記事も例外ではありません。
人は誰しも、うまくいったケースを報告したがります。
ネットでの値引き額報告はうれしくて、報告したくてたまらない人が報告している場合が多々あります。
値引き交渉成功例から目標額を算出すれば自然としきい値は上がります。
そしてデータというものは常に過去の数値でもあります。
現在では達成不可能な数値であることも…。
そもそも「値引き目標額」という金額の存在自体も疑問です。
大抵は
「目標額に到達しなかった…」
というくやしさをもたらす場合が多いのです。
ここでお伝えした方法はあくまで潜在的な値引き額を底上げする方法です。
10万から15万ほどの値引きであったとしても落ち込むべきではないでしょう。
値引きされたという事実を喜ぶべきです。
あなたがネットで報告したくなるような「値引き成功者」になることを祈っています。