ご存じだと思いますが、車を走らせるうえで、エンジンは重要なものです。
そのエンジンは、動いている間に高温となり、エンジンを構成する部品が焼きついてしまう場合があります。
それを避けるために、エンジンオイルと冷却水がエンジンの中で潤滑されています。
今回は、このエンジンオイルについて、焦点をあて、お話させていただきます。
エンジンオイルは、エンジンの中に入っていればよいというものではありません。
油の一種ですので、ご家庭で利用されている料理用の油と同じように、使っているうちにだんだん劣化します。
劣化することにより、エンジン内部の燃焼室の気密性が損なわれ、ガソリンを多く消費してしまい、燃費が悪くなる原因ともなります。
そのため、定期的な交換が必要です。
オイル交換の方法について
では、オイル交換の方法については、どのような方法があるでしょうか。
すぐに頭に思い浮かぶのは、カーディーラーやガソリンスタンド、カー用品店などで交換することでしょう。
では、カーディーラーでオイル交換を行う場合、どのようなメリット・デメリットがあるでしょう。
カーディーラーでオイル交換を行う場合、純正品のエンジンオイルでの交換となるため、エンジンオイルでのトラブルの際は、メーカー保証となるメリットがあります。
また、純正品のエンジンオイルは、量り売りであり、車に必要なエンジンオイル量の料金が請求されます。
ですが、カーディーラーで行う場合、オイル交換だけのためにカーディーラーまで行くのは、面倒と思われるでしょう。
また、エンジンオイルの料金や、工賃がカー用品店などより少し高く、予約していないと、作業完了まで長時間待たされることがあります。
エンジンオイルの料金は、メーカーが純正品と指定しているオイルであるため、致し方ないことでしょう。
では、カー用品店ではどうでしょう。
オートバックスを例にご説明します。
オートバックスにてオイル交換を行うメリットは、自分が利用したいエンジンオイルと交換できることです。
カーディーラーやガソリンスタンドに、オートバックスなどのカー用品店などで購入したエンジンオイルを持っていき、交換をお願いすると、持ち込み料として、2,000円前後の工賃が請求されます。
わざわざ別のところに持ち込んだのに、料金がかかってはもったいないですね。
自分が好きなエンジンオイルを選んで利用したい場合はそのままカー用品店で交換してもらうべきです。
また、オートバックスのメンテナンス会員となれば、オイル交換やオイルフィルタ交換の工賃などが無料となることもメリットの一つでしょう。
オートバックスのメンテナンス会員は、入会費1,000円と、継続費500円(1年更新)が必要です。
エンジンオイルの交換工賃は540円(2018年10月現在)ですので、オイル交換などを2回以上行えば、元が取れる金額となります。
では、デメリットはどんなことでしょう。
オートバックスが販売しているオイルは、3リットル缶または4リットル缶で販売されていることが多いです。
インプレッサスポーツの場合、必要なエンジンオイル量が4リットル以上であるため、足らずにもう一缶購入することになります。
そうなると、少し余ってしまい、その分、損をすることになるので、もったいないことになります。
もう一缶購入して余ったオイルは、オートバックスに廃棄などの処分を依頼するお客様が多いようです。
ですが、購入したことを証明するレシートと余ったエンジンオイルを自分で保管して、次回交換時にレシートとエンジンオイルをオートバックスに持ち込むことにより、交換の際、利用してくれる店舗も一部あるようです。
少しでも余っている場合は、次回交換に繰り越すことにより、もう一缶購入する必要がないかもしれませんので、この方法を利用することがよいでしょう。
しかし、対応してくれるかは、店舗によって異なるため、事前に確認することをおすすめします。
なお、オートバックスでは、量り売りもあります。
量り売りができるエンジンオイルは、オートバックスのオリジナル品であるため、自分好みのエンジンオイルとは異なります。
工賃をかけないようにする方法として、自分で交換を行う方法もあります。
この場合、エンジンオイルの他に、オイルジョッキ、ジャッキ、ジャッキスタンド、オイル処理箱、パーツクリーナーなどが必要です。
この準備する物の多さを考えると、カー用品店や、カーディーラー、ガソリンスタンドに交換をお願いしたほうがよいのではないでしょうか。
どこで交換するにしろ、一長一短あるということは覚えておくべきでしょう。
スバル車の弱点であるエンジンオイル漏れについて
エンジンオイルの交換等をここまでお伝えしました。
では、スバル車特有というか、水平対向エンジン特有の弱点があることをご存じでしょうか。
スバル車のほとんどが搭載している水平対向エンジンは、ピストンが左右対称かつ水平に配列されています。
スバル車は、ピストンが左右対称かつ水平に配置されているため、他車と違い、ヘッドカバーやシリンダーヘッドなどが2つあることになり、他車ではヘッドカバーやシリンダーヘッドなど各つなぎ目が各1か所のところ、スバル車では2倍の各2カ所となります。
そのため、オイル漏れをする箇所も2倍になるということです。
また、水平対向エンジンはピストンが水平に配列されており、エンジンは正方形となっており、縦置きエンジンなどに比べ、下部の面積が大きく、オイルもその面積を流れているため、オイル漏れを起こす可能性が高くなっています。
おすすめは水平対向エンジン用の粘度高めのオイル
では、スバル車の水平対応エンジンに利用するエンジンオイルはどのようなオイルが良いのでしょう。
水平対向エンジンを搭載したスバル車などを保有されている方は、粘度の高いエンジンオイルを利用していることが多いようです。
スバル純正品のエンジンオイルは「5W-30」という規格ですが、「10W-50」までが良いようです。
あまり粘度が高すぎても、ピストンやシリンダーに傷をつけてしまい、エンジンオイル消費の原因にもなりかねませんので、注意が必要です。
このような場合、シリンダーヘッドやピストンの交換となり、高額な費用がかかります。
では、水平対向エンジン専用のエンジンオイルを販売しているオイルメーカーはあるのでしょうか。
オイルメーカーも、さまざまなエンジンに対応するエンジンオイルを開発しており、水平対向エンジン用のオイルを販売しているメーカーもあります。
引用元:https://www.respo.net/ftype/
その一つが「RESPO」です。
「RESPO」は、「水平対向エンジン用オイル RESPO F TYPE」という名前で発売しており、エンジンの性能によって、三種類のエンジンオイルが用意されています。
また、1リットル缶やスバル車のエンジンオイル量として多い、4.5リットル缶が販売されているため、エンジンオイルが余ることがありません。
引用元:https://www.amazon.co.jp
他にも「elf」などでも水平対向エンジン用オイルは販売されているようです。
このRR 10W55はアマゾンやみんカラでも評価が高く、インプレッサスポーツにもおすすめのオイルとなっています。
これも、利用する人の好みにより、メーカー、粘度に差がありますので、自分の好みにあったエンジンオイルを見つけることが良いでしょう。
インプレッサスポーツのエンジンオイル交換、エンジンオイル量、エンジンオイル粘度のまとめ
引用元:https://cobby.jp/oilchange-cost.html
オイル交換を怠ると、エンジン全体を痛めるだけでなく、燃費も悪くすることになります。
スバル車のエンジンについては、オイル漏れをする箇所が多いが、それを軽減させるために、水平対向エンジン用に開発されたエンジンオイルを利用することも一つの方法です。
ですが、そのオイルはカーディーラーやガソリンスタンドでは、販売されておらず、カー用品店などで購入することとなります。
なお、購入したエンジンオイルをカーディーラーやガソリンスタンドなどに持ち込むと持ち込み料がかかり、交換工賃が高額になります。
それであれば、オイルを販売しているカー用品店で交換することが良いのではないでしょうか。
なお、水平対向エンジン用のオイルであっても、純正品では場合、エンジンオイルが原因でエンジンの不具合が発生した場合は、メーカー保証を受けれませんので、頭の片隅に置いておいたほうがよいでしょう。
スバル車を利用する場合は、エンジンオイルのオイル漏れを少しでも軽減させる方法を検討することがよいでしょう。