インプレッサスポーツをライバル車のプリウスと比較!どっちを選んだほうがいい?

比較

一見ライバルとはなりそうにないインプレッサスポーツとプリウス。

しかし価格、スバルとトヨタというブランドイメージ、デザインや性能から比較検討する人が多いと聞きます。

しかもインプレッサスポーツはハイブリッドモデルを展開していたことがあり、当時2015年のトヨタの技術レベルを考えると十分比較検討されても不思議ではない範囲でした。

両者の特徴、長所や欠点を価格、燃費、性能、安全装備の観点からチェックしようと思います!

インプレッサスポーツとプリウスの価格を比較!

引用元:https://toyota.jp

なにはともあれ手が届く価格なのかどうかが重要ですね。

ガソリン車に比べてハイブリッドカーは価格が高くなります。

引用元:https://www.subaru.jp

まずはインプレッサスポーツの価格から見てみましょう。

インプレッサスポーツ本体価格
グレード 2WD価格(8%税込み) AWD価格(8%税込み)
1.6i-L EyeSight 1,944,000円 2,160,000円
2.0i-L EyeSight 2,181,600円 2,397,600円
2.0i-S EyeSight 2,397,600円 2,613,600円

基本的に200万円を超える価格となりますね。

3ナンバーの乗用車としてはかなり手頃な部類に入ります。

歴史あるモデルですし、この価格はうれしい限りです。

引用元:https://toyota.jp

そしてプリウスの価格はと言うと…。

プリウス本体価格
グレード 2WD価格(8%税込み) E-Four価格(8%税込み)
Aプレミアム“ツーリングセレクション” 3,199,745円 3,394,145円
Aプレミアム 3,107,455円 3,301,855円
A“ツーリングセレクション” 2,926,800円 3,121,200円
A 2,777,563円 2,971,963円
S“ツーリングセレクション” 2,628,327円 2,822,727円
S 2,479,091円 2,673,491円
E 2,429,018円

やはり高い。

燃費がいいプリウスですが、高価なグレードになってくると、ガソリン代で元を取るには年単位の時間がかかりそうですね。

1ヶ月で5000円ガソリン代が節約できると仮定しても10万円の元を取るには20か月かかる計算になります。

インプレッサスポーツと同じくらいの価格で燃費の良さを求めるならSやEグレードが無難なところでしょうか。

本体価格の手頃さではインプレッサスポーツが勝っているようです。

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インプレッサスポーツとプリウスの燃費を比較!

燃費はあれだけコマーシャルしているし、ブランドイメージもあるのですから、プリウスの方が良さそうですよね。

では実際はどのくらい違うのでしょうか。

そして気になる本当の燃費、実燃費は?

インプレッサスポーツの実燃費

引用元:https://minkara.carview.co.jp

現行モデルにはハイブリッド仕様がないインプレッサスポーツ。

ですので、今回は過去モデルのインプレッサスポーツハイブリッドも視野に入れて検証してみたいと思います。

インプレッサスポーツハイブリッドは4WDのみのモデルです。

インプレッサスポーツハイブリッドのJC08モードのグレード別燃費は以下の表のようになっています。

インプレッサスポーツハイブリッド(2015年式)JC08モード燃費
グレード JC08モード燃費
ハイブリッド2.0i EyeSight 20.4km/L
ハイブリッド2.0i-S EyeSight 20.4km/L

実燃費はこのような値が報告されています。

引用元:https://minkara.carview.co.jp

旧モデルとは言え、ハイブリッドで15km/L前後というのは正直悪いですね。

引用元:https://www.subaru.jp

では現行モデルは…?

インプレッサスポーツJC08モード燃費
グレード JC08モード燃費
1.6i-L EyeSight 18.2km/L
2.0i-L EyeSight 17.0km/L
2.0i-S EyeSight 16.0km/L

スバルの乗用車の例に漏れず、燃費は良い方ではありません。

実燃費も街乗りで11km/Lから12km/L、長距離走行で15km/L程度のようです。

実燃費の方も他のメーカーの値と比べたら悪いですね。

しかし着目すべき点はJC08モードの燃費との差が小さいこと。

雑な乗り方をしても極端に燃費が落ちることはないと言われています。

そもそもスバルは表向きの高い燃費を重視していません。

近年のモデルの傾向から、性能重視の手堅い車づくりを目指していると言えます。

車体の重さ、燃費を重視した作りではない点を理解しておかないと不満を感じるかもしれませんね。

プリウスのカタログ燃費と実燃費

引用元:https://toyota.jp

プリウスのJC08モードの燃費を表にしてみました。

プリウス50系JC08モード燃費
グレード JC08モード燃費
特別仕様車 S“Safety Plus” 37.2km/L
Aプレミアム“ツーリングセレクション” 37.2km/L
Aプレミアム 37.2km/L
A“ツーリングセレクション” 37.2km/L
A 37.2km/L
S“ツーリングセレクション” 37.2km/L
S 37.2km/L
E 40.8km/L

特にEモデルの燃費は驚く値が出ていますね。

でも実際はどうなのでしょう?

プリウス50系実燃費
グレード 実燃費
特別仕様車 S“Safety Plus” 26.0km/L
Aプレミアム“ツーリングセレクション”
Aプレミアム
A“ツーリングセレクション”
A
S“ツーリングセレクション”
S
E 28.6km/L

やはり実燃費はかなり落ちるようですね。

それでも25km/L以上という数値は業界トップレベルです!

ちなみにみんカラではこのような数値に。

引用元:https://minkara.carview.co.jp

どんなに悪くても22km/L以上の燃費は期待できそうです。

ただし、ハイブリッドなのでエンジンをフル回転させるような走り方をしていると一気に燃費が悪化する可能性はあります。

結果

カタログ燃費、実燃費ともにプリウスの方が圧倒的に低燃費です。

ただ、プリウスの実燃費がカタログ値と離れている点は気になりました。

プリウスの実燃費は走り方や環境の影響を受けやすいのは注意点ですね。

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インプレッサスポーツとプリウスの性能を比較!

引用元:https://www.subaru.jp

諸元表から比較を試みてみます。

インプレッサスポーツとプリウスの主要諸元比較
インプレッサスポーツ プリウス
全長 4,460m 4.540m
全幅 1.775m 1,760m
全高 1.480m 1,470m
室内長 2.085m 2,110m
室内幅 1.520m 1,490m
室内高 1.200m 1,195m
車両重量 1300~1350kg 1310~1390kg
最小回転半径 5.3m 5.1~5.4m
最大トルク 148<15.1kg・m>/3600~196<20.0kg・m>/4000 142<14.5kg・m>/3,600

インプレッサスポーツはプリウスよりも車体が短く、幅が広いのが特徴です。

室内も同様ですね。

これには横幅が広い水平対向エンジンを搭載しているという理由があります。

そのためスバル車はどうしても全長に対して全幅の比率が高い、ショートストロークになりがちです。

重量は若干プリウスより軽く、グレードにもよりますが、最小回転半径も小さいです。

最も違いが見られるポイントはトルクでしょう。

インプレッサスポーツは1600ccと2000ccが存在して、2000ccのトルクは圧倒的です。

プリウスは車体の重量に対し、トルク不足という意見も散見されています。

試乗をしてみて、高速や坂道でのエンジン挙動が不安ならば、インプレッサスポーツを検討する価値はありそうですね。

インプレッサスポーツもプリウスも乗り心地がいいと好評です。

特にインプレッサスポーツは縦にではなく、横に展開する水平対向エンジンのおかげで重心が低く安定性が高いです。

しかし性能で優劣をつける点はトルク一点のみと言ってもよさそうですね。

ここはトルクがあるインプレッサスポーツの勝利としておきますね。

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インプレッサスポーツとプリウスの安全装備を比較!

引用元:https://www.subaru.jp

スバルのアイサイトとトヨタセーフティセンス。

トヨタセーフティセンスは単眼カメラとミリ波レーダーを搭載した安全装備です。

アイサイトはステレオカメラを搭載しています。

どちらも歩行者を認識して自動ブレーキをかけたり、先行車を認識しつつ、一定速度で走行するクルーズコントロールを搭載。

車線逸脱を抑制する機能もあります。

両者とも似た機能が多いですが、中には一方にしかない機能もあります。

その機能が安全性能の優劣を決める基準になりそうですね。

引用元:https://toyota.jp

中でも気になったのがトヨタの車車間通信システム。

先行車が通信に対応した車だった場合、情報を共有して、レーダークルーズコントロールに利用するというものです。

スバルには今のところ見られない特徴ですね。

引用元:https://toyota.jp

他にも緊急ボタンでオペレーターに連絡が取れるT-Connectは非常に心強いサービスです。

道に迷ったときも、よくわからない警告灯が表示されたときも頼ることができます。

引用元:https://toyota.jp

駐車位置のそばに停車するだけで自動で車庫入れしてくれる「シンプルインテリジェントパーキングアシスト」は脱帽モノの性能ですよね。

切り返しを含めた自動駐車に、縦列駐車も対応しているのは驚きです。

安全装備は圧倒的にトヨタが優れており、それが搭載されるプリウスの方が安全性は高いと言えるでしょう。

インプレッサスポーツとプリウスを比較した結論

引用元:https://www.subaru.jp

プリウスは安全性と燃費を最重要に考える人に向いている車だと言えます。

逆に価格と純粋な車の性能ではインプレッサスポーツに負けていると言えます。

プリウスは売れに売れて街中を走り回っていますが、それはガソリン代がかからないという一点のみが理由だと思われます。

家計のことを考えるとガソリン代は重要なポイントです。

だからファミリーカーとしてプリウスは売れるのです。

一方で乗り心地やトルクなどが優秀な点、車好きに向いている車はインプレッサスポーツだと言えるでしょう。

燃費が悪い理由をしっかり理解していれば、仕方がないことだと納得もできるはずです。

燃費は重要ですが、それ以外の点も重視したい、それがインプレッサスポーツ。

安全性と燃費のプリウス。

価格と性能、運転する楽しさのインプレッサスポーツ。

どっちを重視するかで選ぶのが合理的だと言えますね。