オーリスは2018年3月に新車生産が終了し、カローラスポーツに統合されています。
オーリスは新車での販売が終了したモデルですが、次の車を中古車で検討している場合、インプレッサスポーツとライバル関係になると考えられます。
すでにオーリスの名は消えてしまいましたが、その性能は健在です。
まだまだインプレッサスポーツと比較する意味はあると思っています。
ですので、オーリスは新古車、中古車での購入を前提にインプレッサスポーツと比較していきたいと思います。
インプレッサスポーツとトヨタ・オーリスの価格を比較!
引用元:http://response.jp
インプレッサスポーツの現行モデルと、オーリスの最終モデルの中古車相場を比較してみます。
オーリス2016年モデルの中古車価格は111万円から247万円とかなり幅広くなっています。
200万円を超える価格のモデルはハイブリッド仕様で走行距離が10000㎞に達していない物件である場合がほとんどです。
ですが、ほとんどの中古車オーリスは150万円から190万円の間となっています。
最高価格の247万円のオーリスですが、ハイブリッドで、夏冬タイヤ付きや、シャア専用オーリスという特別仕様車であるなどかなり特殊です。
引用元:https://www.carsensor.net
インプレッサスポーツの2018年モデルの中古車価格は新しいということもあって、200万円を超えます。
しかし2016年のモデルは139万円から248万円と幅広くなります。
オーリスとは違って、全体的に中古価格が高く、走行距離も多め。
しかも数が少なく、そこまで求めやすいとは言えません。
引用元:https://www.carsensor.net
売りに出されているモデルも4WD(AWD)が多く、選択肢も少ないと思えます。
ちなみに両者の新車価格はこのような感じです。
グレード | 価格 |
---|---|
1.2 120T CVT | 259万円 |
1.8 RS MT | 246万円 |
1.8 180S CVT | 237.6万円 |
1.5 150X Sパッケージ CVT | 208.5万円 |
1.5 150X CVT | 189.3万円 |
1.5 150X Cパッケージ CVT | 179万円 |
1.5 150X Sパッケージ 4WD CVT | 228万円 |
1.5 150X 4WD CVT | 208.7万円 |
1.5 150X Cパッケージ 4WD CVT | 198.4万円 |
1.2 120T シャア専用オーリスII CVT | 370.9万円 |
1.8 180S シャア専用オーリスII CVT | 352.3万円 |
1.5 150X Sパッケージ シャア専用オーリスII CVT | 321.6万円 |
1.5 150X Sパッケージ シャア専用オーリスII 4WD CVT | 341.1万円 |
1.2 120T RSパッケージ CVT | 259万円 |
1.8 ハイブリッド Gパッケージ CVT | 283.3万円 |
1.8 ハイブリッド CVT | 262万円 |
新車価格から見ると中古ではオーリスの方がお得な価格となっていますね!
同じ2016年モデルを中古で狙うなら、オーリスの方がいいということになります。
しかし、新車で買うなら、インプレッサスポーツですね。
そもそもオーリスはもう新車では買えませんし。
インプレッサスポーツとトヨタ・オーリスの燃費を比較!
中古価格相場がお得でも、性能が悪ければ意味がありません。
インプレッサスポーツとオーリスの燃費を比較してみます。
まずはオーリスの最終モデルの燃費を見てみましょう。
グレード | JC08モード燃費(タンク容量) |
---|---|
1.2 120T | 19.4km/L (50L) |
1.8 RS | 14.4km/L (50L) |
1.8 180S | 16.2km/L (50L) |
1.5 150X Sパッケージ | 18.2km/L (50L) |
1.5 150X | 18.2km/L (50L) |
1.5 150X Cパッケージ | 18.2km/L (50L) |
1.5 150X Sパッケージ 4WD | 16.4km/L (50L) |
1.5 150X 4WD | 16.4km/L (50L) |
1.5 150X Cパッケージ 4WD | 16.4km/L (50L) |
1.2 120T シャア専用オーリスII | -km/L (50L) |
1.8 180S シャア専用オーリスII | -km/L (50L) |
1.5 150X Sパッケージ シャア専用オーリスII | -km/L (50L) |
1.5 150X Sパッケージ シャア専用オーリスII 4WD | -km/L (50L) |
1.2 120T RSパッケージ | 19.4km/L (50L) |
1.8 ハイブリッド Gパッケージ | 30.4km/L (45L) |
1.8 ハイブリッド | 30.4km/L (45L) |
次は現行モデルのインプレッサスポーツ。
オーリスのカタログ燃費は少し古いモデルとはいえ、インプレッサスポーツに勝っていますね。
ハイブリッドは中古価格も210万を超えてかなり高いので、手頃なガソリン車を選ぶのが吉ですね。
オーリスのガソリン車の実燃費は街乗りで9から11km/L、平均で13から14km/Lのようです。
ハイブリッドの実燃費は19km/Lほど。
ガソリン車での街乗りははインプレッサスポーツの方が若干良くて、11㎞/Lから12km/L、長く走れば15km/Lくらいは出るようになります。
しかし過去に出ていたハイブリッドは実燃費は悪くて大体15km/Lほど。
インプレッサスポーツの最新モデルと比べても全体的にオーリスの方が燃費はいいですね。
インプレッサスポーツとトヨタ・オーリスの性能を比較!
引用元:http://response.jp
今や中古車でしか手に入らないオーリス。
店舗ではなかなかその性能、諸元表を数字で確認する機会がないと思いますので、ここでインプレッサスポーツと比較してみましょう!
インプレッサスポーツ | オーリス | |
---|---|---|
全長 | 4,460m | 4.330m |
全幅 | 1.775m | 1,760m |
全高 | 1.480m | 1,480~1.500m |
室内長 | 2.085m | 1,830m |
室内幅 | 1.520m | 1,485m |
室内高 | 1.200m | 1,180m |
車両重量 | 1300~1350kg | 1,220 ~1,300kg |
最小回転半径 | 5.3m | 5.2m |
最大トルク | 148<15.1kg・m>/3600~196<20.0kg・m>/4000 | 135<13.8Kg・m>/4400 ~185<18.9 Kg・m>/1500 |
オーリスはインプレッサスポーツよりもサイズ、重量が一回り小さく、最小回転半径もその影響を受けています。
重量から見れば、トルクの差もさほど気にはならないでしょう。
室内の広さが欲しい場合はインプレッサスポーツですが、小回りが欲しいならオーリスですね。
オーリスはグレードによってトルクのバラつきが大きいので、より細かい表を作ってみました。
グレード | トルク |
---|---|
1.2 120T | 185 N・m<18.9Kgf・m>/1500 |
1.8 RS | 180 N・m<18.4Kgf・m>/3800 |
1.8 180S | 173 N・m<17.6Kgf・m>/4000 |
1.5 150X Sパッケージ | 136 N・m<13.9Kgf・m>/4800 |
1.5 150X | 136 N・m<13.9Kgf・m>/4800 |
1.5 150X Cパッケージ | 136 N・m<13.9Kgf・m>/4800 |
1.5 150X Sパッケージ 4WD | 135 N・m<13.8Kgf・m>/4400 |
1.5 150X 4WD | 135 N・m<13.8Kgf・m>/4400 |
1.5 150X Cパッケージ 4WD | 135 N・m<13.8Kgf・m>/4400 |
1.2 120T シャア専用オーリスII | 185 N・m<18.9Kgf・m>/1500 |
1.8 180S シャア専用オーリスII | 173 N・m<17.6Kgf・m>/4000 |
1.5 150X Sパッケージ シャア専用オーリスII | 136 N・m<13.9Kgf・m>/4800 |
1.5 150X Sパッケージ シャア専用オーリスII 4WD | 135 N・m<13.8Kgf・m>/4400 |
1.2 120T RSパッケージ | 185 N・m<18.9Kgf・m>/1500 |
1.8 ハイブリッド Gパッケージ | 142 N・m<14.5Kgf・m>/4000 |
1.8 ハイブリッド | 142 N・m<14.5Kgf・m>/4000 |
オーリスでインプレッサスポーツ並みのトルクを求めるなら120T系がいいでしょう。
インプレッサスポーツi-S EyeSightのトルクが196N・m(20.0kgf・m)/4000rpmですから、重量からして十分なパワーを発揮してくれます。
中古車なら現行インプレッサスポーツの全てのグレードの新車より安く買え、1.6i-L EyeSightより高いトルクを手に入れることができます。
走行距離が1~3万キロあるかもしれませんが、そこさえ我慢できれば…。
中古なので、価格的にはオーリスの方が分がありますが、新車として見た場合、性能はインプレッサスポーツの方が上でしょうね。
インプレッサスポーツとトヨタ・オーリスの安全装備を比較!
引用元:http://response.jp
オーリスの最終モデルには「Toyota Safety Sense C」が搭載されます。
搭載されている機能をピックアップしました。
- プリクラッシュセーフティシステム
- レーンディパーチャーアラート
- オートマチックハイビーム
他の予防安全機能はこのような感じです。
- 先行車発進告知機能
- 車両接近通報装置
- VSC&TRC
ちょっと前のモデルなので明らかに機能が少ないですね。
インプレッサスポーツにあるACC機能もありませんし、誤発進抑制機能もまだ見受けられません。
安全装備を重視するなら現行インプレッサスポーツを選ぶべきでしょうか。
インプレッサスポーツとトヨタ・オーリスを比較した結論。
引用元:https://www.subaru.jp
元は300万円を超えるような上級モデルだったオーリス。
インプレッサスポーツとライバル車と言われていましたが、新車価格帯の違いから住み分けていました。
オーリスは新車販売が終了し、中古価格は落ちてきたものの、性能はインプレッサスポーツに負けていません。
かつてライバル車とささやかれただけのことはありますね。
オーリスはカローラスポーツに名を変えて受け継がれましたが、中古車も検討するなら、インプレッサスポーツ、カローラスポーツとともにオーリスも検討してみてはいかがでしょうか?
インプレッサスポーツ開発陣はカローラスポーツを意識しているようですし。
とは言え、当時の新車として買うならオーリスは高すぎるし、インプレッサスポーツの方が安く同等の性能を得られたということでしょう。
中古で買うとしたら、まだまだオーリスは価値がある車ということになります。
これからどんどん車が進化していくと相対的にオーリスの性能は下がっていってしまいます。
中古オーリスを選ぶなら今、ということでしょうね。
結論としては性能、安全装備からインプレッサスポーツの方がいい車です。
しかし中古車でインプレッサスポーツを買うつもりなら、価格と燃費と元の新車価格の点から、オーリスを検討する余地があります。
その場合、安全装備には目をつぶらないといけませんね。