2.0i-S EyeSightと2.0i-L EyeSightの違いを確認します。
具体的には装備が違います。
ここでは2.0i-S EyeSightだけの装備と2.0i-Lにも存在する共通の装備に分けて違いを検証しています。
2.0i-S EyeSightだけのホイール
引用元:https://www.webcg.net/articles/gallery/35567
切削光輝加工が施された18インチのアルミホイールを標準装備。
アルミ独特の光沢がさらに引き立っています。
大きなホイールと薄めになったタイヤががスポーティを強調。
扁平率は40と低めで、接地面積が広く、ステアリング操作に対する車体の応答性も高い。
スポーツ走行を意識した設定です。
その反面、路面状態をより伝えるので、乗り心地は16インチ、17インチより悪くなります。
1.6i-L EyeSight、2.0i-L EyeSightと比べると走行性能、見た目のかっこよさを重視したホイールと言えるでしょう。
2.0i-S EyeSightのキモ、アクティブ・トルク・ベクタリング
引用元:https://www.subaru.jp/impreza/impreza/safety/safety1.html
まず印象に残る点はホイールの大きさでしょう。
1.6i-L EyeSightは16インチ、2.0i-L EyeSightは17インチを採用しているのですが、2.0i-S EyeSightは18インチを採用しています。
これはただホイールが大きいだけではありません。
18インチホイールにはアクティブ・トルク・ベクタリングというシステムが搭載されているのです。
これはコーナリングを検知して、内輪に自動的にブレーキを入れる代物です。
内輪というのは、少しわかりづらいかもしれません。
これは右に曲がる場合は運転席側の右のホイールだけにブレーキがかかるという意味です。
片方だけにブレーキがかかる、ということは、相対的に外輪の駆動力が強くなるということ。
これがどういう効果を生むのかはコンパスが円を描く光景を想像すると分かりやすいかもしれません。
内輪側の動きを小さくすることで、コンパスの軸に近い役割を内輪に与えています。
それによって、スリップや、ロールといったコーナリングのブレを小さくすることに成功しています。
このアクティブ・トルク・ベクタリングに高いコーナリング性能を実感するユーザーも多く、思ったように曲がるという感動を与えてくれます。
スポーティを意識した2.0i-S EyeSight専用標準インテリア
引用元:https://www.subaru.jp/impreza/impreza/design/interior.html
アルミパッド付スポーツペダルは 2.0i-S EyeSightのみの標準装備。
もちろん全てのペダルがアルミです。
ホイールがスポーティを意識しているならば、アクセルやブレーキもそうでないといけませんね。
車内を清掃するときに以外とペダルの汚れや痛みは気になるもの。
さっと拭くだけでいつでも輝いてくれるアルミ製ペダルは想像以上に気分がいいものです。
2.0i-S EyeSight専用エクステリア装備
引用元:https://www.subaru.jp/impreza/impreza/design/exterior.html
エクステリアも2.0i-S EyeSightのみの装備が存在しています。
ここもスポーティを意識したことが伺える仕様となっている模様。
まるで純正品でカスタムしたようなサイドシルスポイラー。
材質は樹脂製です。
地味な違いだと思われるかもしれませんが、貧弱になりがちなドア下のボリュームがかなり豊かになっています。
インプレッサスポーツのデザインとの整合性もバツグンです。
もし、ドアにメッキの加飾があったら…と想像してみてください。
インプレッサスポーツには合わないと感じませんか?
派手なメッキよりもスマートな充実感がこのモデルには合っていますね。
光輝ウインドウモール
引用元:https://www.subaru.jp/impreza/impreza/design/exterior.html
上位グレードの証と言える部分。
あまり目立たないところですが、潜在的な上質感を醸し出します。
ちなみにサイドシルスポイラーや光輝ウインドウモールは後付けが可能です。
予算が厳しい場合、2.0i-L EyeSightで抑えて、後で予算が出来たら装着するということも可能。
しかしディーラーの在庫の有無やディーラーごとの対応が違うので確認が必要です。
工賃も余計にかかってしまいます。
>きぼう339さん
サイドスポイラーの需要は結構あると思いますね。
今回のSのは地味で、あるのかないのかよくわかりませんが、大抵カッコイイですからねw
他メーカーでも、メーカー装着モノと別物をディーラーオプションで用意してるところも多いです。
標準で装備されてないグレードはそちらを選べばいいので、
そうすると、メーカー装着物を外して、ディーラーオプションものに交換する人とかも出て来ます。
で、余ったものはオークションに出てくるとか。引用元:http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000914961/SortID=20611916/
以外に見た目効果が高く、気になっている人も多い装備ですから、最初から2.0i-S EyeSightを選ぶ方が最終的にはお得です。
標準でLEDランプ(ブラックベゼル)
引用元:https://www.subaru.jp/impreza/impreza/design/exterior.html
こちらはオプションとして1.6i-L EyeSightと2.0i-L EyeSightにも装備できますが、標準という点が重要。
上級グレードであることをアピールしていますね。
ランプの性能は夜間の快適な走行を左右します。
ステアリング操作に連動して照射方向が変わる仕様、ウォッシャー付き、オートでハイローの変更と至れり尽くせり。
ビジュアルもブラックベゼル(ランプのふちが黒い)で渋く、重厚なイメージ。
見た目だけでなく、性能がいいランプは安全装備の延長として大事にしたいもの。
どうせオプションとして設定するなら、2.0i-S EyeSightにしてみるのもアリでしょう。
2000ccのみの標準装備
2.0i-S EyeSightにはもちろん、2.0i-L EyeSightにも標準装備されており、1.6i-L EyeSightには存在しないものを紹介。
上記の2.0i-S EyeSight専用標準装備が存在しない分、2.0i-Lは2.0i-S EyeSightに比べると物足りない感じがしますね。
SI-DRIVE
引用元:https://www.subaru.jp/impreza/impreza/driving/powerunit.html
2.0i-L EyeSight,2.0i-S EyeSightにはSI-DRIVEが搭載されています。
インプレッサスポーツのSI-DRIVEには2つのモードが存在。
市街地のようなパワーがあまりいらない場面で、最大出力を落とし、燃費に貢献するIモード。
逆に高速道路のような、回転数を必要とする場面で、パワーを上げるSモード。
しかし、実際に運転すると、モードを変えるような場面はあまりないというのが実情です。
モードを変えなくても特に問題はなく、Iモードのままでも、高速走行に特別支障はありません。
このSI-DRIVEが本領を発揮するのは、出力調整の幅が広いXVやレガシィといったパワーがあるモデルの話です。
インプレッサは価格が安い分、XVやレガシィよりもパワーが劣るので、SI-DRIVEによる恩恵も大きくありません。
よってSI-DRIVEの有無で、1600ccか2000ccか迷う必要性はないでしょう。
パワーがないモデルにはSI-DRIVEを搭載する意味があまりない、と考えると、1600ccである1.6i-L EyeSightにSI-DRIVEが設定されていない理由も自明というものです。
2000ccのインテリア
引用元:https://www.subaru.jp/impreza/impreza/utility/equipment.html
上の画像は2.0i-L EyeSightと2.0i-S EyeSightのカップホルダー、下は1.6i-L EyeSightのそれです。
2000ccは各部にメッキの縁取りがあって、高級感があります。
スピーカーもフロントに4つあり、1600ccの倍の個数。
リヤのスピーカー数は2つで1600ccと同じです。
遮音ガラスとの相乗効果で、ダイナミックな音響を楽しめます。
外からの騒音や、逆に内から漏れる音も軽減してくれるでしょう。
遮音ガラスも2000ccのみに標準装備ですね。
引用元:https://www.subaru.jp/impreza/impreza/utility/equipment.html
エアコンは運転席と助手席の温度を独立して設定できる仕様です。
1600ccは左右連動しているため、やや自由度が低いです。
ドライバーとじっとしている同乗者は体感温度が違う場合もあるため、左右別個に温度管理できるメリットは意外と大きいでしょう。
2.0i-SとLの違いはカンタンに言えば装備の違いです。
SはLの上位互換で、Lの装備に加えてさらに充実したラインナップとなっています。
インプレッサスポーツ2.0i-SとLの違いをまとめる
2.0i-SとLの違いをまとめるとこのようなかんじになりますね。
2.0i-S EyeSightはここで紹介した全ての性能を持っているため、価格も高めです。
しかし2000㏄の3ナンバークラスと考えるとお手頃で、アイサイトも標準装備されると考えるとかなりいい買い物ですね。
この点も評価が高い由縁でしょう。
徹底して上質な走りと性能を求める人は多く、特にアクティブ・トルク・ベクタリングによるコーナリング性能は好評。
新プラットフォームによるボディ剛性も相まって、高い安定性が実現されています。
インプレッサスポーツの真の性能を感じるなら、2.0i-S EyeSight一択となるでしょう。