CX-30の欧州テストモデルの燃費、そして日本仕様の燃費を追っていきたいと思います。
エンジンがすごい!きっと燃費もいい
現在わかっている搭載エンジンは以下の3種類。
- SKYACTIV-G 2.0
- SKYACTIV-D 1.8
- SKYACTIV-X
そのなかでも「SKYACTIV-G 2.0」と「SKYACTIV-X」は最新のマイルドハイブリッド技術である「Mハイブリッド」が搭載されます。
グレードのよる燃費性の違いはあるでしょうが、従来のモデルよりも実燃費が確実に向上するでしょう。
SKYACTIV-Xとは
次世代エンジンとしてSKYACTIV-Xは最も注目されるべきでしょう。
エコを本当の意味で誇れるのは、地球環境を徹底的に想ったエンジンだけです。
それを自信をもって宣言するのはすばらしいの一言。
マツダはクリーンディーゼル技術で、ディーゼルエンジンの常識を覆した点が高い評価を得ていますが、SKYACTIV-Xはその技術と従来のガソリンエンジンをうまく融合することで、低燃費と高トルクを実現しています。
その仕組みはガソリンと空気の混合気体に着火することで効率がいい燃焼を実現したもの。
開発責任者が言うには、ロードスター並みのスポーツ走行性能を、デミオクラスの二酸化炭素排出量で実現できるとのことです。
可能性を感じますね。
「SKYACTIV-G 2.0」とは
直列4気筒エンジンとしては世界一の圧縮比を誇るエンジンです。
「フルスカイアクティブ」と銘打つ「2.0」はcx-5で初搭載されました。
初登場は2011年ですが、空気とガソリンの混合気を高圧縮し、ノッキングも抑える技術はこれ以降のマツダエンジン技術の基礎になっています。
SKYACTIV-D 1.8とは
「D」はディーゼルのD。
マツダの高圧縮エンジンにおけるノッキング制御技術がいかんなく発揮されたディーゼルエンジンです。
ディーゼルの特徴である、低燃費、高トルクを活かしつつも、その弱点である重量の増加を抑えることに成功しています。
日本はガソリンの使用過多な一方、軽油は輸出するほど余らせています。
そんな軽油をもっと使うことで、エネルギーバランスを取り、資源の消費を抑えるという開発思想は、マツダの環境に対するエンジンの取り組みの基礎として今もずっと継続されていることを感じますね。
レンジエクステンダーEVとはまた別の話
mazda3の発表に続いて、cx-30の発表…。
とにかく、2019年、2020年はマツダから目が離せない年。
欧州では2020年の導入に向けて航続距離を伸ばす技術を搭載した電気自動車(レンジエクステンダーEV)を開発中とのこと。
発表が同時期のせいか、cx-30にもレンジエクステンダーEVが設定されるとという話をたまに見かけますが、今のところcx-30はガソリンとディーゼルモデルのみとなっています。
ただ、丸本明社長は、2030年までにすべてのモデルに電動技術を搭載したいと言っているので、目途が立てば、モデルチェンジ等を期にEVのCX-30が登場する可能性は高いですね。
この取り組みも環境に対する意識と高さが感じられていいですね♪
cx-30の燃費予想
当然ですが、搭載するエンジンによって燃費は変わってきます。
欧州仕様のSKYACTIV-XはWLTPモードで19.6km/Lという数値となっています。
よって日本のSKYACTIV-Xエンジンモデルの燃費も20-21km/L程度になると予想されます。
これはmazda3発表時の記者質問に対する青山常務の返答から予想されています。
これは従来のディーゼルエンジンと同程度の燃費の実現で、ガソリンエンジンでこれを実現するのは画期的なことだと言えるでしょう。
SKYACTIV-G2.0は現在搭載されているモデルから燃費が予想できます。
mazda3の場合はマイルドハイブリッドアリでNEDC計測値が19.6km/L。
NEDCは日本では聞きなれない計測法ですが、ヨーロッパ独自の計測方法の名称であって、JC08モードよりも、より実燃費に近い値となります。
一方、SKYACTIV-D1.8は、mazda3の欧州仕様の場合、NEDC計測で24.4km/L。
これもマイルドハイブリッドです。
マイルドハイブリッドは、ブレーキ時やコーナリング時の回生エネルギーの再利用をメインとしており、能動的に電気を使用してエンジンを回すシステムではありません。
そのため、JC08モードでの計測は、その性質上、従来のエンジンと大きなカタログ燃費差は現れないことでしょう。
しかし、実燃費は現行の日本モデルのcxシリーズいずれよりも大幅に底上げできることが期待されます。
給油回数も減りそうです。