トヨタ・ハリアーのフルモデルチェンジで何が変わるのか、まとめました。
2020年5月からトヨタは、カローラ、ネッツ、トヨペットと4つの販路で全車種の取り扱いを開始します。
トヨタならどこでも買える一方、販売店同士の競争が激化するので、ひいきのお店がないなら、よく巡回して値引きなどの条件がいいところを探すことをおすすめします。
サイズ重量グレードホイールなど
3代目 4代目
全長4725mm 4740mm
全幅1835mm 1855mm
全高1690mm 1660mm
ホイールベースは2660mmと変わらない模様。
より長く、ワイドにサイズが大きくなりました。
後述するないそうはよりのびのびとしたものになりますね。
特筆すべき点は全高が30mm低くなったこと。
クーペスタイル感がつよくなり、リヤドアがより傾斜した理由となっています。
車両重量はノーマルエンジンの2WDが1620kg、4WDは1680kg。
ハイブリッドは2WDが1710kg、4WDが1770kgで、3代目とほぼ同じ。
新型ハリアーのグレード展開は、2.0Lガソリン、2.5Lハイブリッドともに「S」「G」「Z」の基本3グレードをベースに、「G」「Z」にそれぞれ「Leather Package」が設定されています。
なお、2.0L直噴ターボ搭載車は、現時点でラインナップされていません。
- 2Lノーマルエンジン350万円
- ハイブリッド2WD400万円
価格はこのくらいになるのではないでしょうか。
足元のタイヤ&ホイールは、「多軸スポーク構造」の19インチアルミホイール(高輝度シルバー塗装)、225/55R19タイヤを「Z」「Z“Leather Package”」に標準装備。
19インチ最小回転半径が5.7 m。
従来のハリアーの18インチタイヤ装着車(235/55R18)は、ノーマルエンジンとターボが5.6m、ハイブリッドは5.7m。
ホイールを大きく、幅を補足することで、サイズが大きくなっても小回りは従来と同程度を維持。
サスペンションは、前輪がストラット、後輪がダブルウィッシュボーンの4輪独立式。
ショックアブソーバーは性能を上げて、高速、低速あらゆる速度域で車体のハネを従来より抑えるものを採用。
プラットフォームは、TNGAの考え方に基づいたGA-Kと呼ばれるタイプだ。
プラットフォームの刷新により、ボディの剛性などを向上させた。
外装
曲線的ながらも、従来の鋭さや、高級感を損なわないデザインを模索したと感じます。
- ルーフは後方に向かってかるく傾斜。
- 上級グレードには切れ長なデザインの「プロジェクター式LEDヘッドランプ」が備わっている。
- デイタイムランニングランプ(デイライト)・L字型で発光する二重のデザインが特徴的なアクセントになっています。
- 横一文字の細長いリヤコンビネーションランプ・方向指示器などが一体化したタイプでボディのワイド感が強調されている。
- LEDハイマウントストップランプ・車体後部上方にあるランプ、LEDは点灯までの反応速度がはやい、という点で安全面に優れています。
- リアゲートの角度は前モデル以上に平たく、全体の見た目は5ドアクーペ風になっている。
従来のハリアーも、スタイリッシュな外観がユーザーから好評であったが、新型ハリアーは昨今の流行を取り入れて、時代に即したものになった。
新色5色計7色のボディカラー
「ストレートグレーメタリック」は、光加減や車体の見る角度、曲線によって青や緑に見える。
日本では初設定。
メーカーオプションの「ホワイトパールクリスタルシャイン」は、オーソドックスながらロイヤルな印象を与える。
同じくメーカーオプションの「センシュアルレッドマイカ」は、マイカ特有のソリッドな輝きと深い色合いでより上質なレッドといったかんじ。
「ブラック」は、フォーマルなシーンを演出する深みのある色合い。
「スティールブロンドメタリック」は、エレガントな面の表情を感じさせる「ブロンドメタリック」。
「ダークブルーマイカ」は、新型ハリアーらしく、都会的なスタイルを演出する質の高いダークブルーと表現しています。
「プレシャスブラックパール」は、黒真珠のような上品で滑らかな質感と、明暗の力強いコントラストが両立されたブラック。小さなすり傷を修復するセルフリストアリングコートにより、新車時の光沢とカラーを長期間保持するとしています。
全体的にシックなカラーバリエーションで、イエローなどの軽い色は取り扱わない模様。
ハリアーのキャラクターを表していると感じます。
ToyotaSafetySense追加・強化される機能
レクサスに採用された「アクティブコーナリングアシスト」が採用されます。
カーブを曲がっているときに膨らみそうになった場合、カーブの内側の前輪にブレーキをかけ、ボディを積極的に内側へと向けることで旋回軌跡が拡大するのを防ぐ。
今のクルマには、横滑り防止装置など安全装備に必要なセンサーや制御機能が数多く装着されています。
これらを活用することで、コストをかけずにさまざまな走りの制御を行うことが可能に。
アクティブコーナリングアシストも、この中に位置付けられる。
内装
車内のインパネ周りは、合成皮で質感を高めています。
ステアリングホイールにステッチ(縫い目)、シルバーの装飾を各装備の末端に仕込むのはいつものとうり。
3代目より立体感を重視した仕様になっているとのこと。
上級グレードのインパネは12.3インチの「高精度TFTワイドタッチセンターディスプレイ」。
TFT液晶は現在パソコンの液晶で主流になっている、いわゆるどこにでもあるディスプレイです。
タッチに対する精度を高めているものと理解できます。
静電式エアコンコントロールパネルではカチカチと押し込むボタンではなく、タッチパネルのようなエアコン操作が可能です。
機能性よりも、装飾の豪華さでグレード感の差別化をしています。
シートの造りはC-HRなどで使われるものと同じ様子。
乗員を包み込むようなバケット型で、腰を落とし込むスタイル。
ホールド性に優れています。
室内はSUVによくあるタイプで、前席にゆったりとしたスペースをとっています。
後席は従来型でも足元空間が広く、車体サイズの大きさを生かし、他SUVモデルにはないコンフォートさを実現していました。
新型はホイールベースが拡大されることによって、さらに左右ゆったりと快適になっているのは確実。
「電動シェード付きパノラマルーフ」
ガラスに調光機能が備わり、シェードを開いた状態でも車内に入る光の量を調節できるようです。
障子のように、やわらかい光を取り込むことも可能となっっていて、後部座席特有の閉そく感の問題は全然なさそう。
乗車定員は5名。2列シート。
3列シートが追加される可能性も高いという話です。
ただし、ボディサイズや形状から考えると、3列目の居住性は、荷室に装着された“補助席レベル”だろう。
後席(2列目シート)にスライド機能を加えて前にスライドさせれば、ようやく大人が座れるスペース感。
エンジン
エンジンは直列4気筒2リッターノンターボのノーマルタイプ(M20A-FKS型ダイナミックフォース・ガソリン直噴エンジン)
2.5リッターハイブリッド(A25A-FXS型直噴エンジン+THSII)
2種類とも2WDと4WD、ハイブリッドが用意されます。
ハイブリッドの4WDは後輪をモーターで駆動するE-Four。
従来の2Lターボはなし。
2Lエンジンの性能は最高出力が171PS(6,600rpm)、最大トルクは21.1kg-m(4,800rpm)に、CVT(無段変速AT)と組み合わせる。
ハイブリッドのシステム最高出力(エンジンとモーターの駆動力を合わせた最高出力)は、前輪駆動の2WDが218PS、4WDは222PSだ。
燃費
まだ不明。
新型ハリアーと同じエンジンを搭載するRAV4の場合、WLTCモード燃費はノーマル15.8Km/L/15.2km/L、ハイブリッド21.4km/L/20.6km/L(共にFF/4WD)となっている。
ハリアーとの車両の重量差やタイヤの違いなどを考えると、RAV4に比べリッターあたりマイナス1~2km前後の差に収まるはずだ。
ハイブリッド4WDで20.0km/L程度になるという予想。